管理人ミユキ(左)

肌が赤く盛り上がるしこりの中には、放置してしまうとひどくなるニキビ跡の症状があります。
とくに赤くミミズ腫れのようになっているケロイドは、皮膚科での治療が必要です。

このページでは、ニキビ跡のケロイドの症状と対処法について紹介します。

ケロイドのニキビ跡の症状

ニキビ跡がしこりとなって肥厚性瘢痕といわれる盛り上がった状態になることがあります。
このしこりは、手術や外傷、ヤケドなどによって体に発生することが多い症状です。体質や過度の炎症によって、ニキビで発生することもあります。

肥厚性瘢痕は、皮膚の損傷後に、その損傷部分を保護する過程でコラーゲンが過剰に作られて、盛り上がったしこりを形成してしまう状態のことです。
見た目は、ミミズ腫れのように赤く盛り上がり、触ると硬くなっています。

ケロイドは、このしこりのニキビ跡がさらにひどくなりドーム上に膨れ上がってしまう状態のことです。

ケロイドとしこりのニキビ跡の違い

赤く膨らんだニキビ跡ができてしまった場合は、ケロイドとしこり(肥厚性瘢痕)の症状をみわけることは困難です。
これは、症状がケロイドであっても、ドーム上に膨れ上がるまでに数ヶ月から数年かかる場合があるからです。

そのため、しこりが残ってしまった場合は、自己判断せずに皮膚科を受診して相談するようにしましょう。

下にケロイドとしこりのニキビ跡の症状と特徴をまとめています。

真性のケロイド

真性ケロイドは、赤いしこりが、徐々に大きく成長していくのが特徴です。
主に遺伝的要素によるものが多く、ニキビが原因で真性ケロイドになることは、ほとんどありません。

また、自然治癒は難しいため、大きく成長するのを防ぐためには、ステロイド注射や手術などの治療が必要になります。

肥厚性瘢痕

ニキビ跡のケロイドは、ほとんどが肥厚性瘢痕です。
肥厚性瘢痕は、肌を再生するための組織が、過剰に生成され盛り上がったもので、患部が赤くしこりのような状態になります。

真性ケロイドと異なり、元の傷を超えてしこりが拡大することはありません。
また、真皮層にあるコラーゲンの新陳代謝により、数年から数十年の時間をかけて自然治癒していくことも多い一方で、赤みだけが消えて、成熟瘢痕として白く残ってしまうこともあります。

成熟瘢痕

成熟瘢痕は、瘢痕組織の炎症が治まり、赤みがとれて瘢痕が成熟化した状態をいいます。
赤みが消えるとコラーゲンの異常が残った状態で瘢痕が白く見えるようになります。

赤みが取れるのは、瘢痕部の毛細血管が消失している状態なので、成熟瘢痕は自然治癒できません。
そのため、盛り上がりのある成熟瘢痕の治療は手術が必要になります。

ニキビ跡のケロイドの対処法

ケロイドのニキビ跡ができてしまった場合は、皮膚科で治療する必要があります。
しこり(肥厚性瘢痕)とことなり、ケロイドは自力で治すことができません。

皮膚科では、ステロイドの貼付剤やステロイドの局所注入、飲み薬のトラニスト(リザベンR)の内服、レーザー治療などが一般的な治療です。
手術による切除という治療法もありますが、切った傷跡からケロイドが再発する可能性があるため、先生と相談してきめるようにしましょう。

また、自分でできる対処法としては、刺激をあたえないことです。
これは、刺激をあたえてしまうと、ケロイドが大きくなってしまう危険性があるからです。

ニキビ跡のケロイドでよくあるQ&A

こちらでは、ケロイドのニキビ跡でよくある質問をまとめています。

ケロイドができやすい場所は?
ケロイドは、首から下や、二の腕、胸、肩のあたりにできやすい特徴があります。
顔にできる場合は、頬や顎などのフェイスラインや、首まわりにできます。
ケロイドができやすい時期は?
ニキビ跡のケロイドは、体質や遺伝が大きく関係しているといわれています。

また、ニキビができやすい思春期にできることが多い症状です。
これは、思春期にコラーゲン生成力や免疫反応が活発になるため、ニキビによる皮膚の損傷でもケロイドを起こしやすくなるためです。

痛みや痒みがある症状の場合は?
痒みや痛みがある場合は、すぐに皮膚科を受診してください。痒みが我慢できない場合は、お灸処置として氷で冷やすのがおすすめです。

まとめ

ニキビ跡を肥厚性瘢痕やケロイドにしないために、大切なことはニキビを作らないことです。
食生活だけでなく、乾燥や皮脂対策など普段からニキビ対策をしっかり行うようにしましょう。

ケロイド状のニキビ跡ができてしまった場合は、治癒するまでに長時間かかるので、あきらめずに皮膚科で相談しながら治療していきましょう。